ジャスティスレッド 溝畑淳平のピンチ②
強化戦闘員は淳平がエネルギーを消費し弱るのを待っていたのだ。
「ならば次は私たちの番だ!」すると、強化戦闘員は攻撃を仕掛ける。淳平も最初のうちは攻撃を避けていたが、エネルギーを消費しているので動きにキレがない。やがて戦闘員の攻撃が当たるようになる。
「うあっ! ぐあっ!」強化戦闘員の攻撃は、雑魚戦闘員と比べ物にならないくらい一発一発が重かった。
淳平が纏う真紅のジャスティススーツが少しずつ汚れていく。
「さっきまでの威勢はどうしたんだ?」
強化戦闘員は、エネルギーを消費して俊敏に動くことができない淳平に猛攻を仕掛ける。そして強化戦闘員の重い一発が淳平の鳩尾にめり込む。
「がはぁっ!!!」
淳平は重い一撃を食らい腹を押さえて蹲ってしまう。
「さすがジャスティスレッド、よく鍛えられている・・・・。だが強化された私の前では無意味なものだ・・・・。」
強化戦闘員は蹲る淳平を足蹴りにし仰向けにする。
「ぐあっ! はあ・・・・はあ・・・・はあ・・・・・」
淳平は足蹴りを食らい呻き、仰向けにされると肩で息をする。
「無様な姿だな・・・・。今日はお前を徹底的に痛めつけてやる・・・。」
すると強化戦闘員は淳平の腹をおもいきり踏みつける。
「がはっ!!」淳平は腹をおもいきり踏みつけられ大きく呻いてしまう。
「良い呻き声だな・・・・。お前の呻き声をもっと聞かせろよ!」
強化戦闘員は踏みつけた足におもいきり体重をかけこねくり回す。
「があああああっ! うっ・・・・・・ ぐっ・・・・・・・」
淳平はなすすべなく呻くことしかできない。
「戦闘員よ! 日頃の恨みを晴らしてやれ!」
強化戦闘員は雑魚戦闘員の集団を呼び寄せ、淳平を集団でリンチした。
「うあっ! があっ! がはっ! うわあっ! ぐおっ! ごおっ!」
淳平は強化戦闘員との戦闘によるダメージ蓄積とエネルギー消費によりパワーを出すことができず、体を丸めて防御することしかできない。
「うっ・・・・・・・・く、くそっ・・・・・・・・・・・・・・」
「キキ―ッ!」
雑魚戦闘員は淳平をリンチし、日頃の恨みを晴らし満足げにしている。
強化戦闘員は淳平に近づくと、首を持ち上げ締め上げる。
「があっ!! がっ・・・・・・・・・うっ・・・・・・・があああああああああああああああ!!」
淳平は足をバタつかせながらもがき苦しんでいる。マスクで表情が見えないものの苦しんでいる様子がわかる。
「さあ!苦しめ!!」強化戦闘員はさらに力を込めて首を締め上げる。
「かっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
淳平はもはや呻き声をあげることさえままならなかった。強化戦闘員は首絞めを終えそのまま淳平を地面に叩きつけた。
「ごはっ! げほっ・・・・・げほっ・・・・げほっ・・・・うぅ・・・・はあ・・・はあ・・・・」
地面に叩きつけると淳平の顔を覆っていたマスクが消滅し、口元から血を滴らせている淳平の素顔があらわとなった。