イケメンジャー第1話 エピローグ
5人のイケメンヒーローは唖然としていた。初回から戦闘員にイかされてしまった。これがずっと続くと思うと先が思いやられる。プロデューサーによると(表)と同様1年間の放映を予定しているので、およそ50話くらいだろう。この収録が50回も続くと考えるだけでぞっとしてしまう。
しかも視聴率がよければ放映期間の延長も考えるとのこと。5人は視聴率が悪く、番組が少しでも早く打ち切られることを祈るばかりであった。
そして2月某日、第1話が放映された。視聴率は深夜としては異例の10.4%を記録した。制作側も5%をノルマにして、あわよくば7%を超えてくれればと考えていたので予想以上の視聴率の良さに驚きを隠せなかったと同時に、5人のイケメンヒーローは絶望するしかなかった。
視聴者からの応援メッセージも年齢や性別問わず幅広く多数寄せられた。
初回から結果を数字で見せた以上打ち切られることはまずない。むしろ放映期間の延長の可能性も見えてきた。
製作側も今まで以上にこの作品に力を入れることを決定した。
視聴者プレゼントなどの企画も考えているようである。
そしてキャストには第2話の台本が配布されていた。
【第2話概要】
大野博士がトレーニングと称し、イケメンジャーにあんなことやこんなことをする。
(第1話と同様、その場の流れから各自アドリブで取り組む。なおイケメンジャーも多少の抵抗は認める。)
【ポイント】
イケメンジャーの5人は喘ぎ方や体の捩り方等を研究すべし。
後日5人は西映プロダクション会長兼イケメンジャー名誉プロデューサーの茂見綱勝に呼び出された。
「まずは第1話お疲れ様。やっぱり近くで見るとよりイケメンだよね♪」
茂見は5人のケツや股間を厭らしく触る。
「やめてください。」
桃李が小さな声で呟くと、茂見は突然表情を強張らせ間髪入れず桃李の股間を強く握りしめる。
「うがあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあ!!!」
桃李の絶叫が部屋に響き渡る。
「君たちは私にそんなことを言える立場なのかな?私に逆らうと明日から食っていけなくなるよ?」
茂見は手を放すと今度は桃李のケツの割れ目に指を入れていく。茂見の指示で5人はイケメンジャーのスーツに着替えさせられているので、ケツの割れ目もくっきりと浮かんでいる。
「あふっ! くあっ! も、申し訳・・・ございません・・・・・でした。」
桃李は目に涙を浮かべながら茂見に謝罪する。
「分かればいいんだよ! 分かれば!」
茂見は指を離すと笑顔に戻る。
5人には拒否する権利はなかった。
5人が所属する事務所と西映プロダクションが経営的な部分で手を組んでいるためである。
その分5人の事務所と本人たちにはたくさんのお金が入る。
「あとはさらに体を鍛えておくことと、性的なことに慣れておいてね♪ では今日のところはいいよ! お疲れ様♪」
茂見は笑顔で部屋を出ていった。
茂見の笑顔とは対照的に5人の表情は暗かった。