イケメンジャー エピソードゼロ
「イケメン戦隊イケメンジャー エピソードゼロ」
-1月某日 都内某所のホテルの一室にて-
「報道関係者の皆様、本日は寒い中お越しくださいましてありがとうございます。私司会を務めさせていただきますテレビ夕日の「茂見野」と申します。早速ですが皆様お待ちかね、【スーパー戦隊シリーズ(裏) 第1作 イケメン戦隊イケメンジャー】のメインキャストの皆様に登場していただきましょう!」
都内のホテルの一室に集まる100人を超す報道関係者。男女比は半々ぐらいだろうか。年齢層も20代~50代と幅広く、様々な層・世代から注目されていることがわかる。
関係者たちは一斉にカメラのフラッシュを焚き、また拍手する者もいる。イケメンジャーのキャストたちは、ま輝かしいくらいのフラッシュと拍手の嵐に、緊張しながら登場する。
各々自己紹介、作品に対する意気込み、PRなどが続いた。
【メインキャスト(役名は本人の名前と同じ)】
イケメンレッド:松阪桃李(イケメンモデル兼俳優:178-64-21)
イケメンブルー:内田篤斗(イケメンサッカー選手兼俳優:176-66-23)
イケメングリーン:横浜竜星(新人イケメン俳優:174-57-17)
イケメンイエロー:吉沢涼(新人イケメン俳優:170-53-18)
イケメンブラック:福士颯太(新人イケメン俳優:178-62-19)
【イケメンジャーの協力者】
大野博士:マツコ・リラックス
【敵キャラクター】
淫魔帝国軍ボス:ドラス
淫魔帝国軍男幹部:デリー
淫魔帝国軍女幹部:マレ
淫魔帝国軍変態ブラザーズ:ボク・ドコ
淫魔帝国軍雑魚戦闘員:ザーメン
【概要】
放映日:毎週日曜25:30~26:00
5人のイケメン青年は淫魔帝国に立ち向かうために、イケメン好きで女装が趣味の大野博士に召集され、イケメンジャーとして戦うことになった。
淫魔帝国の敵は卑劣で変態攻撃を得意とする。淫魔帝国の目的は若くて逞しい青年の精液を搾取して、それを応用し宇宙全体を支配しようとしている。その野望を阻止できるのかイケメンジャー!
【作品の特徴】
スーパー戦隊シリーズ(表)では、役者とスーツアクターは別の人がやっているが、(裏)ではスーツアクターも役者が担当する。イケメンジャーのスーツは薄く伸縮性があり、各々の体に絶妙にフィットする。
役者たちはこの日のために筋力トレーニング等を重ね、細身ながらもよく鍛えられた肉体が完成しているので、よく楽しめると思います(笑)
また、毎回のマスクオフ・性的な攻撃が(表)との最大の差別ポイントであり、深夜枠で放映する理由になります。
この作品は従来の子供向けの作品ではなく。主に18歳以上のゲイ・バイ・腐向けの方が対象となっています。
(もちろん18歳未満の同志も大歓迎です(笑))
また、(表)シリーズ以上に視聴者の意見を大事にするのがコンセプトとなっていまして、視聴者の皆様からの要望(例:レッドにもっと金的攻撃をしてほしい。 ブルーのケツを厭らしく映してくれ。)を積極的に取り入れたいと思っています。
そういったご要望や意見等は、制作担当の西映プロダクションの「茂見綱勝」宛にメッセージをお送りください。
「最後になりますが、ただいまから抽選で1名だけ、メインキャストの松阪桃李さんの股間をタッチすることができます。事前に胸につけてもらった紙に数字が書いてあると思いますが、今から数字が書いてあるくじを1枚引いて出てきた数字の方が当選となります。ではいきますよ!」
「見事当選したのは・・・・・・38番の方です!」
ホテルの一室からは割れんばかりの拍手が響き渡る。
「では38番の方は松阪さんのところまで行ってください!」
見事引き当てたのは、50代の脂ぎった小太りの中年男性であった。
松阪桃李の表情は暗かったが拒否できるわけもなく、中年男性に厭らしく股間を揉まれるのであった。
「うわぁっ! あふっ! あぁっ! うぅっ・・・・・・」
ホテルの一室にはイケメン俳優の喘ぎ声が響き渡る。
中年男性は数分間股間を揉むと、満足げにその場を後にした。
そもそもなんでこの5人がこんな企画に参加することになったのか。
これは本人の問題だけではなく、所属事務所が大きく関係しているが、5人が所属する事務所は経営が厳しいものであったが、この作品の出演料は通常のものとは比べ物にならないくらいの破格の値段であった。
事務所側が勝手に承諾し、これを断れば解雇すると脅したからである。5人も最初は拒否していたがこのご時世、解雇されれば食っていけなくなる。
新人俳優たちに選択肢など存在しないのであった。
そしてついに明日、第1話の収録がスタートするのであった